愛知県瀬戸市の犬の整体屋・わんわん整体 WanLife(ワンライフ)です。
今回は、訪問整体でご依頼のありました、5歳のパグの照美ちゃんのご紹介です。
実は、照美ちゃんのお宅は岐阜県高鷲町というかなり遠地でした。
WanLifeの訪問整体はあまりはっきりと営業地域は定まっていなかったのですが、感覚的に片道45分くらいが営業圏内かな…と思っていた矢先の、照美ちゃんの飼い主さまからのご相談メールでした。
相談内容がかなり深刻な感じであり、私の範疇外??と思いつつも、飼い主さまのお話を聞きつつ、まずは営業範囲外のエリアという部分で、出張費が施術費よりもはるかに高額になる旨、伝えさせていただきました。
今回の内容は、犬の整体とは若干かけ離れている内容になると思います。
ただ、最近はお客さまとのやり取りで犬の整体以外でも色々と感じていることがあったので、ちょうどいい機会なので記事を書こうと思いました。
飼い主さまの主訴は以下の通り
ザっとこのような内容の中に、WanLifeの犬の整体の施術は『筋肉へのアプローチがメインの施術であり、頸椎損傷など神経的なものを治すことは一切できない』とのお話をさせていただきました。
また、「歩きも走りもしない」「頸椎損傷?」とのワードであまりいつものような施術をすることで、照美ちゃんへの負担を考えると、様子を見ての優しい施術や筋肉へのアプローチ以外の理学的アプローチなどもありえるというご提案。
最期に『私はブラックジャックでありませんが、大丈夫ですか????』の念押しを…(笑)
飼い主さまと何度かやり取りをしていて、どうやら獣医師への信用がなくなってしまって、でも、飼い主さまは照美ちゃんをどうにかしてあげたいという思いの板挟みのように思えたのです。
それと、最後の方のやり取りで
「(照美ちゃんが)辛い想いをしていたら少しでも良くなるように。たくさんのことは求めていません。」
との飼い主さまの切実な思いがどうしても気になってしまい、営業圏外でしたが、伺うことにしたのです。
実際に、照美ちゃんに会ってみての第一声は…
「うん!ちゃんと歩けてますよ!!」
の一言でした。
元気もあり、ただ、体重は少しオーバー気味だったこと、ゼロゼロ音の呼吸が気になりつつも、飼い主さまと時間をかけてお話しながら、施術をさせていただきました。
身体全体はしっかりとお肉がついており、でも後足は筋肉少なめ…
前足はかなりのコリ気味
この夏、皮膚の状態も悪くなり脱毛箇所が多くなり、毛が生え始めたが、かゆみがまだ残っている状態
お腹の方は湿疹が継続中…
原因を飼い主さまに聞くと、やはり、「〇〇かな?△△かな?」
そんな模索状態、迷走状態…
何よりもすごく水分を摂取しているのに、照美ちゃんのトイレ回数が少なく、その水はどこにいったの??が私の中での一番のメインの謎でした。
色々なことが考えられるのですが、何よりも飼い主さまが獣医師嫌いになってしまっているということが、メールのやり取りの中でも非常に気になっており、その経緯を伺うことができました。
パグ好きな飼い主さま
すでにパグ歴5代目とのこと…
先代犬たちの中には、生まれつきの脊椎の病気で、鍼灸など「良い」と聞けば、その子のために施術をし、運悪く四肢麻痺になってしまい…
ブラックジャックと呼ばれる獣医師の元にも通ったりしたけど、その効果はなく辛い思いばかりワンちゃんにさせてしまったこと…
検査や診察のやり取りの中で不信感を抱きつつも、未去勢の先代犬で大きな病気をしてその介護が大変だったという経験から、照美ちゃんの避妊手術はした方がいいと思いお願いしたら、歩けなく・走れなくなってしまったという経緯…(飼い主さまの解釈を抜粋)
獣医師全員が原因だとは思わないのですが、それでも、何ともタイミングが悪いというか…
そのような気持ちになってしまう飼い主さまがいてもしょうがないのでは??と思った次第なのです。
ただ、やはり、照美ちゃんと直接会ってみて、呼吸音や皮膚の状態、水分量とおしっこ量のアンバランス感
どうしても年一回の健康診断だけは受けてほしいと思い、その必要性や照美ちゃんの現状をお伝えして、また、飼い主さまが悲しい思いにならないためにも、今からやれることを…越えるべきところは越えてもらいたいという思いをお伝えしました。
外科的処置はまたその時に考えればいいこと…
まずは、定期的な健康診断で照美ちゃんの状態を数値化により把握すること…
迷った時は、セカンドオピニオンという存在があること…
照美ちゃんが病院嫌いで呼吸困難になるという点は、施術時にも興奮気味なので、おそらく同じであろうと…
色々と本当にお話をさせていただき、
『今一番、飼い主さま自身がお疲れ気味であり、迷走中』
という私なりのジャッジでした。
正直、照美ちゃんの最大の課題は、歩けないわけではなく、走れないわけではなく、『ダイエット』をすることでもう少し歩けるようになるだろうとの判断です。
ナックリングや神経的な簡易検査もしましたが、特に症状もなし。
よって、ダイエットに対して、また、皮膚状態が良くなかったため、『食事』で両方が改善できるのでは?という判断のもと、食事のアドバイスをさせてもらいました。
若干、飼い主さまの反応が今一つという感触だったので、「押しつけがましかったかな?」
と、思ったのですが、帰宅した数時間後に飼い主さまからのメールが届きました☆
私が今回、投稿したくなったのは、
【飼い主さまも迷える子羊状態どころか、迷いすぎて愛犬への影響だって起こりうる】
ということ。
飼い主さんだって、単なる人の子
色々なしがらみで生き、色々なことで迷い、苦しみ、時には愛犬のために常に判断をし続けないといけない…
壁にぶつかっている飼い主さま
大体が真面目な方が多いです
そして、自分自身の過去に対する愛犬への判断で、ずっと悔やまれている方が本当に多いんです
そういう飼い主さまを見ると、毎回伝えたくなること
「誰だって完璧じゃないし、誰だって失敗するし、大事なのはそこで学ぶこと。自分のその失敗を攻め続けても何一つ良いことないんですよ」と…
迷える子羊の飼い主さまを少しでも、未来明るい道への道しるべとして私はあり続けたいな…
そんな思いでいっぱいな日でした。
最後になりますが、照美ちゃんのダイエットのご提案の中で、飼い主さまが仰ったこと
『先代犬の介護が大変な中、もう一匹がぽっちゃり気味で、会う人会う人にそればかり言われて、ダイエットをし始めて、行きついた先が【生肉】食事だったのだが、運悪く、その生肉で体調を崩し、下痢や嘔吐などが長期に続き、ガリガリになって亡くなってしまったということが、私が自分で判断してやったこととはいえ、体系を気にして、最後にはガリガリの骨と皮の姿で亡くならせてしまったということが辛すぎて…』
この言葉がどうしても忘れられないのです。
この言葉を涙ながらに話してくださった飼い主さま
その思いをしっかりと受け止めて、でも、だからといって、現状の照美ちゃんとその子は違うし、ダイエットが怖いという思いもある中で、今回のダイエットと前回のダイエットの違いや、何が安全で何が危険だったのか
ご説明して納得していただいたからこそ、その日、その足で15km先のスーパーまで食材を買いに行って、食事の改善へのステップアップを踏まれたのだろうと…
また、近々、獣医師のもとへ健康診断を受けに行くともお話してくださいました。
私の存在…
WanLifeの存在…
色々と私の周りでも好き勝手仰る方いらっしゃいます。
私も迷える子羊のようなものではありますが、でも、自分なりの信念で、ワンちゃんのトータルヘルスケアを飼い主さまに発信していけたら、どれだけのワンちゃんが健康幸せ生活を一日でも長く過ごすことができるのだろうか?
これを忘れず、また、明日から自分なりの信念でやっていこうと思った日なんです。
長い投稿を読んでいただき、本当にありがとうございました。