こんにちは。
今日は、17歳のハイシニア期ともいえる、チワワの女の子の施術をしました。
症状は
・目が見えない
・耳も聞こえない
・前足、後足先がナックリング（足の甲や爪を地面に擦りつけるような歩き方）をしている
・腰が大きく曲がっている
・頭は常に下向きで、頭を上にあげることができない
・右回転をグルグルする姿が多い
・立ち上がることができても、両手足が内側にピーンと突っ張った状態で関節がほぼほぼ動いていない状態
たくさんの症状がありました。
飼い主さんに、数ある症状の中で一番気になっていることを伺ったところ
「頭が下にさがった状態が辛くないのか、気になっている」とのこと。
1回目は全体的に、筋膜リリースのためにメディセルを使用し、気になった場所を念入りに追加でリリースしました。
このような症状がひどい場合や、症状が長期に続いている場合は、始めの方は週2回など、期間を短く設定して、集中的に整体をすることをおすすめしています。
ただ、やはり飼い主さまの調整が必要になるため、無理せず、でも週1回は施術できるように今回はご提案をしました。
2回目はタイミングが合わず、2週間経過後の施術となりました。
時々、施術した直後に劇的な変化が見受けられないことがあり、筋肉がほぐされたために、時には歩き方がぎこちなくなる時があります。
そういう場合、翌日以降に効果が表れることが多いのですが、2回目に施術で伺った際に、飼い主さんからは
「最近、横に倒れたり、ひっくり返ったりして起き上がれずにいることが多くなった」
との言葉が…。
正直、初めて会った時から、悪化している？？
と、ビックリしたのですが、メディセルによる筋膜リリースを全体的にした後、こっている筋肉をメインに整体を施術。
飼い主さんには週1回通えるようにご提案をしました。
3回目は前回施術より1週間。
いい感じで、2回目終わりよりは悪化しておらず、効果が継続しているようでした。
こちらのチワワちゃんは、歩くこと、目が見えること、耳が聞こえることが急激に悪化したとの飼い主さんの言葉が気になり、老化（シニア化）が急速に進んでいるのでは？？
と、思いドキドキしていましたが、1週間の間で、特に悪化もなく、むしろ、3回目の本日、施術中にあれ？？と…
何だか、カラダがしっかりしているんです。
前は、しっかり支えても、フラフラしていて、手足先のナックリングもひどく、踏ん張ることも全然できなかったのですが、チワワちゃんなりに、立っているような踏ん張りが多少あったのでしょうね。
施術も過去一番でしやすく、メディセルによる筋膜リリースはほどほどにして、今回は整体をメインで、途中途中でストレッチを取り入れながら、少しずつなのですが、可動域を広げられるような施術を取り入れました。
飼い主さんには、1回目からホームケアのアドバイスをしています。
忙しい方なので、なるべく考えなくてもできるケア、負担にならない程度のケアをお伝えするようにしています。
もうまっすぐ歩けなくなったチワワちゃんの飼い主さんにも、ホームケアをご提案し、散歩も全然行かなくなったと言ってましたが、刺激を与えるために…
家の中はぐるぐる歩くけど、目も耳も聞こえないけど、お外に出して歩くということはとってもとっても刺激になるということをお伝えしました。
シニアになってあまり歩けなくなった子の飼い主さんの中には、散歩に連れて行かなくなったという話を聞きます。
お外で歩く
歩けなくてもお外に出る
これって、すごく大事なんです。
目が見えなくってもね
耳が聞こえなくってもね
ワンちゃんには、人間よりもはるかに卓越した『嗅覚』ってものがあるんです。
お外のにおいを嗅ぐことが、ワンちゃんの脳を刺激します。
シニアのワンちゃんの大半が脳からの信号が不足気味…
脳からの信号が少なくなれば、脳からの指令が色々なところに届きにくくなって、色々な支障がでるのです。
脳の信号ってね、
筋肉（身体を動かす）、臓器（心臓や消化器官系…）、血液などの巡り…
書き出したらキリがないけど、そういう全てを支配している脳を刺激することが大事ってことが分かっていただけたら…と思います。
だから、飼い主さんがちょっと余裕がある時でいいので、お外に抱っこでもいいですし、クルクル回る子でも、お外でクルクル回らせてみてください。と、その子の状況をみてアドバイスをすることが多いです。
メディセル筋膜リリースと、徒手整体による筋肉へのほぐしにより、数回目以降に身体がしっかりし始めたハイシニアのチワワちゃんのお話でした。
食事のこと
シニア犬のケアのこと
なぜ、歳をとると歩けなくなるのか？歩きにくくなるのか？
なぜ、歳をとると色々な症状がでるのか？
人間は、自分が自覚症状を認識して、自分の意思で病院なり、不調について言葉で表現ができます。
でも、ワンちゃんは言葉をしゃべれないという最大の難関があるため、飼い主さんも悩んでしまうのでしょうね。
WanLife（ワンライフ）は、そんな飼い主さんとワンちゃんに寄り添った、少しでも不安や悩みが減らすことのできるサービスがご提供できたらと思っています。
今日も長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
