『車いすが支えてくれた、最後まで歩きたいという想い』
先日、2部作でご紹介した15歳のそらくんと犬の車いすのお話。
実は、WanLifeが車いすに対して大切にしている考え方。
その土台となったワンちゃんがいます。
長い間、訪問整体で伺っていたメイプルちゃんです。
メイプルちゃんも、痙攣をきっかけに四肢の歩様に異常が現れた子でした。
そして、とにかく……
歩きたい!立ちたい!
そんな気持ちが、とってもとっても強い子でした。
でも、そんな気持ちとは裏腹に、少しずつ身体がついてこなくなっていく。
自分では思うように動けない。
それでも「歩きたいよ!」「立ちたいよ!」と、一生懸命ママを呼んで伝える子でした。
時には真夜中にも。
でもね、寝室で「天使の車輪」の車いすに乗せてもらうと、とってもご機嫌さん♥
最後の頃は、四肢のうち、わずかに動かせる部分をちょこっとパタパタさせるだけ。
それでも、メイプルちゃんにとってはきっと「歩いている気持ち」だったのでしょう。
ママさんは、そんなメイプルちゃんの車いすをゆっくり押しながら、
「めいちゃん♥ あんよ上手だね~♥」
と、愛情いっぱいに声をかけていました。
昼も、夜も、真夜中も。
そんな光景を、私は今でも覚えています。
実はメイプルちゃん、最初から車いすが好きだったわけではありません。
むしろ当初は、
「車いすになんて乗らない!」
そんな子だったんです。
でも、少しずつ身体の状態が変わり、車いすがメイプルちゃんの大切な居場所になっていきました。
そして先日。
そらくんの投稿を読んだメイプルちゃんのママさんが、涙しながらInstagramのストーリーに紹介してくださいました。
そこには、こんな言葉が。
「たくさん助けてもらったメイプル号」
WanLifeに乗っている姿や歩いている姿を見せてくださり、何度も何度も調整を重ねたこと。
自力で車いすを動かせなくなり、ママさんがしゃがんで押すことに苦労していた時。
「天使の車輪」さんに相談すると、その日のうちに手押しハンドルを作ってくださったこと。
@tenshinowa1224
痩せてきた時にはタオルを巻いたり、その時々の身体に合わせて工夫を続けたこと。
そして、最後に……
「旅立つ数時間前まで、ご機嫌さんで乗ることができました」
この言葉。
これこそが、実際に車いすとともに介護の日々を過ごした飼い主さまの、何よりも大切な声だと思うのです。
車いすは、ただ歩くための道具ではありません。
立ちたい、歩きたいという愛犬の気持ちに寄り添うもの。
そして、支える飼い主さまの身体や心の負担を、少し軽くしてくれるものでもあります。
WanLifeは、できるだけ手間もお金もかけずに、愛犬との暮らしを楽しんでほしいと思っています。
でも、必要な時には、頼れるものに頼ってほしい。
愛犬の介護。
振り返れば、あっという間だったと思うのかもしれません。
でも、その真っ只中にいる時は、想像以上に長く感じることもあります。
毎日のことだからこそ、飼い主さまにも生活があるからこそ。
愛犬だけでなく、飼い主さまも心地よく過ごせること。
それは決して、わがままでも手抜きでもないと思うのです。
メイプルちゃんとママさんが教えてくれたこと。
車いすは、歩けなくなったことを諦める道具ではなく、
その子らしい時間を、最後まで支えるための選択肢。
「めいちゃん♥ あんよ上手だね~♥」
あの優しい声と、ご機嫌なメイプルちゃんの姿。
きっと、ずっと忘れないと思います。
今日が愛犬にとって一番若い日!
今できることを、今のうちに。
そんなワンライフを大切にしてほしいと思います。🐾
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